はてなグループを使うメリット - 1ブログ1トピック化のすすめ

最近はいろんなはてなグループに登録させていただいてます.いつの間にかこんなに増えていました.

そして,いろんなグループに参加するうちに,はてなグループを使うメリットが段々分かってきました.
グループ単位のキーワード機能などメリットは色々あるのですが,最も大きいメリットは,アウトプットの場所をトピックごとに分散させる事で,心理的にエントリが書きやすくなることだと思います.
はてなダイアリを含む通常のブログは

ブログ主 - 読者

という関係だと思うのですが,長い事ブログをやっていると大体方向性が決まって来てしまいます(こういう内容のエントリを書いても普段ここを見てる人にとっては面白くないだろうなー,とか).そういうのは大抵の場合は単なる自意識過剰というか,そもそも人々は過剰な自意識なり自己顕示欲を消費する手段としてブログを書いているという側面もあると思うのですが,マンネリ化によって書ける内容を自分で限定してしまうのはもったいない,と思う訳です.
一方ではてなグループでは,大まかなトピックが決まっていたり,似た興味の人がどういうエントリを最近書いたかメールで通知される機能があったりするので,何を書こうか迷うことが少ないです.また,グループごとに

ブログ主 - 同じグループのはてなユーザ - その他の場所から来た読者

という関係になるので,読者層もバラバラで,基本的にそのグループのトピックに興味がある人が見ている事が多いです.つまり,方向性は参加するグループによって大まかに決まるので,ブログを長くやってるとありがちな,過去の自分のエントリに方向性に縛られるといったことがありません.これが,実際にやってみるとかなり快適なんですよね.
エントリを書く場所を複数に分けるほど書く事があるのか,という疑問もあるかと思いますが,不思議なもので,アウトプットの場所が1つしかなかった頃と比べて本家のダイアリのアウトプットの量は確かに減るのですが,全体としてみるとアウトプットの量ははてなグループを使い始めるよりもむしろ増えています.はてなグループを使い始める前のアウトプットの総量が1.0(d:id:y_yanbe)とすると,現在のアウトプットの量は

0.3(d:id:y_yanbe) + 0.3(g:iphone-dev) + 0.1(g:kyotolife) + 0.1(g:python) + 0.4(g:subtech) + 0.0(g:topcoder) + 0.4(g:vim) = 1.6

ぐらいの感覚です.
また,読者にとっても,ある人の特定のトピックのみRSSで購読したい場合などにメリットがあると思います.ブログ主によって付加されたカテゴリごとに購読する方法もありますが,たまにそのカテゴリが適切でなかったり,そもそもカテゴリが付与されていなかったりします.はてなグループなら,大体グループのトピックに沿ったエントリであることが期待できます.
ちなみに海外のブログホスティング大手でGoogleに買収されたBlogger1ブログ1トピックであるべきという思想のもと,エントリを分類する機能はわざと付けていないそうですね(要出典).

カテゴリ的なものが欲しかったら新しいアカウントを取得してそこで書いてくれ,ストレージの容量はテキストや写真を保存する分にはいくらでもあるんだから.その方がGoogleとしてもAdsenseでコンテンツ解析しやすいし.

みたいな理由なのかもしれません.こういう意見を以前ネット上のどこかで読んだ気がするのですがどこだったか思い出せません(要出典).
しかしその一方でTwitterみたいに100数十字のなかになんでも突っ込む系のサービスが流行っていたりして,最近のウェブはいろんなスタイルがあって面白いです.個人的には,そうやって散逸していったエントリを集約して再構成するといったサービスが今後必要とされていくと思っています.