TrickleというTwitterクライアントがすごい
TrickleというTwitterクライアントをApp Storeで偶然見つけて,それが僕にはたいへん印象的だったので久しぶりにダイアリを書きます.
The domain name trickleapp.com is for sale | Undeveloped
iPhoneやiPad用のTwitterクライアントというと,
タイムラインをTableView(指でスワイプ出来るあれ)で表示して,下のタブに返信やダイレクトメッセージなどのビューを切り替えるボタンがある
といったフォーマットに沿ったものが多いです.基本のフォーマットが同じなので,評価のポイントは機能の豊富さや,それらの機能を収めるユーザーインタフェースが使いやすいかどうか,といったことに集中しがちです.しかしTrickleはそういったシーンとは「目指しているゴールが違う」Twitterクライアントです.結論からいうと,Trickleの本質的なアイデアは以下の画像でほぼ説明されます.
(注:すごく高橋メソッドっぽいですが,高橋メソッドではありません)
TricleがTwitterクライアントとして出来ることといえば
- 画面いっぱいにtweetを表示
- 新しいtweetが自動的に読み込まれてスクロールする
- 表示時間はtweetの長さに応じて変わる.こういう一見気づかないところに凝っているのがかっこいい
- 琴線に触れたtweetが現れたらfavやRTが出来る
- 気になるリンクが現れたらタップするとSafariが開く
ぐらいです.
Trickleは何も操作しなくても勝手に新しい発言が読み込まれるので,ちょうど時計アプリみたいに,目に入るところにiPhoneなりiPadの本体を置いておくことが想定されていそうです.こういったタイプのTwitterクライアントは主流にはならなそうですが,その代わり一般的なTwitterクライアントではカバーできていない,
機器に触らずにタイムラインをなるべく受動的にながら見したい,ただたまにfavやRTはしたい
というニーズを補完するのが開発意図なのでしょう.少なくとも僕は使ってみて自分の中にそういうニーズはあることに気づかされました.
ところでこんなシンプルなアプリに長い説明は蛇足もいいところだと思うし,実際に使ってみないと伝わらないことは多いです.App StoreでiPad/iPhone/iPod touch対応で今だと115円です.個人的にはiPadで使うのがおすすめです.
http://itunes.apple.com/jp/app/trickle/id393837637?mt=8
しかしこのTrickleというアプリは,このエントリを書いてる時点では日本のApp Storeでの評価0件,レビューも0件と日本ではほとんど注目されていないアプリのようです.本エントリでその良さに気づく人が居れば幸いです.