QRコードの教育への応用例

最近の携帯電話って、二次元コード(QRコード)の読み取り機能が付いてますよね?

私、こういうプロジェクトをやっているのですが、
http://sourceforge.jp/projects/qrcode/

これは何かというと、QRコードの読み取り処理のデコードライブラリといって、QRコードの画像を入力すると、記録されているものを読み取る、というものです。これを使うと、自分が作ったプログラムにQRコードを読み取る処理を割と簡単に追加できる、というメリットがあります。

最近「工大祭2005 〜未来の教室〜」という東京工業大学の大学祭の催しの中で、このデコーダを使っていただいたようです。


なお、実際に使用する際、デコード処理に以下のような改良が成されているようです。

  1. JMFでWebカメラから画像を取得し、1秒に7回程度の頻度で繰り返しQRコードの読み取りにトライする。
  2. QRコードに格納する文字列にパリティーを付ける。


こうすれば、カメラの前で紙をランダムに動かすと、数回のうち1回は読み取りに適したフレームを捕らえることになり、認識率が10倍以上向上したように錯覚します。
また、パリティーの生成アルゴリズムは非公開なので、若干の偽造防止効果も期待しています。


実際に読み取っている動画


うは、認識率高ww

実は自分でも、QRコード非対応の機種でQRコードを読み取れるような携帯アプリを作ったのですが、これよりもずっと読み取り速度・性能共に高いので驚きました。おそらく上記の改良によるものだと思います。

先日エントリの件といい,さすが東工大生といった感じですね。
今後の性能向上の参考にさせていただきます。m(_ _)m

こういう風に実際に使ってもらってるのを目の当たりにすると、もっとちゃんとしたものを作って公開しなきゃ、という気持ちになります。