16色のmltermでgvimのinkpot配色を使う設定

VIM(GVIM)にはinkpotという,個人的に好きなカラースキーム(配色設定)があります.
http://nanasi.jp/articles/colorscheme/inkpot/image.jpg

しかし,inkpotは256色環境専用のカラースキームのため,mltermのような16色しか表示出来ない環境下では,そのままでは利用することが出来ません.

そこで「mltermの配色設定をinkpot向けに変更し,inkpot.vimの配色を16色で近似したcolorschemeを作る」というアプローチを取ってみました.16色しか使っていないのにも関わらず,かなりinkpotっぽい配色になっているのが分かります.


配布ファイル

http://yanbe.org/misc/inkpot-mlterm-settings.zip

内容物
mlterm-inkpot-settings/dot.mlterm/main
mlterm-inkpot-settings/dot.mlterm/color
mlterm-inkpot-settings/dot.mlterm/font
mlterm-inkpot-settings/dot.vim/color/inkpot16.vim
mlterm-inkpot-settings/dot.vim/color/inkpot256.vim

おまけ1: フォント設定

普段,フォントはM+フォントのビットマップ版を利用しています.

しかし,公式サイトで解説されている方法では,私の環境(Linux Mint 3.0 Cassandra)ではうまく適用されなかったので,うまく適用できた設定を以下に張っておきます.(配布ファイルの中にも dot.mlterm/font として含まれています)
.mlterm/font

ISO8859_1=12,-mplus-fxd-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-iso8859-1
ISO8859_1_BOLD=12,-mplus-fxd-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-iso8859-1
JISX0201_ROMAN=12,,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0201.1976-0
JISX0201_ROMAN_BOLD=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0201.1976-0
JISX0201_KATA=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1976-0
JISX0201_KATA_BOLD=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1976-0
JISX0208_1983=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1990-0
JISX0208_1983_BOLD=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1990-0
JISX0208_1990=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1990-0
JISX0208_1990_BOLD=12,-mplus-gothic-medium-*-*-*-12-*-*-*-c-*-jisx0208.1990-0

ちなみにボールドは表示されないようになっています.12ポイントだとボールドフォントは見づらいので..

おまけ2: inkpot.vimの正しい256色パレット版 - inkpot256.vim

inkpotはxtermのような256色パレットに対応したターミナルでも一応利用できますが,inkpot.vimが内部で行っている色変換の仕組みに問題があるのか,かなり色味が変わってしまいます.

そこで,以下のページで紹介されているxterm256-convというツールを適用することで,全く同じ色味で利用することができます.

http://frexx.de/xterm-256-notes/

これを適応したものも,配布ファイルに含めてあります.